食後に体重計にのったら、1.5kg以上増えてて驚いた眼鏡Pです。
#食べ過ぎ(笑)
#受験生の皆さん、お疲れ様でした!
ざっくりと自己紹介をすると、もともとは塾講師していまして、現在は農家をしながら、子育てを頑張っています!
前回の続きで、2023年群馬県入試(後期)の過去問の国語を「かいせつ」していきます!

4⃣古文
<口語訳>
博雅三位の家に泥棒が入った。三位は、板の間の下に逃げ隠れていた。泥棒が帰り、その後、はい出て家の中を見ると、残っているものはなく、(泥棒が)みな取ってしまっていた。ひちりき一つだけを置物用の棚に残してあったのを、博雅三位が(手に)とってお吹きになったところ。出て行ってしまった泥棒が遠くでこれを聞いて、感情が抑えられなくなって戻ってきて言うには、「ただ今の(あなたがお吹きになった)御ひちりきの音をお聞きすると、しみじみと導く優れておられて、(私の)悪心がきれいさっぱりなくなりました。盗んだ品物はみんなお返し申しましょう。」と言って、みな(盗んだものを置いて出ていった。昔の泥棒は、またこのように優美な心もあったのである。
<眼鏡P訳>
博雅三位(はくがのさんみ)さんという人の家に泥棒が入りました。三位(さんみ)さんは、板の間の下(床下)に逃げて隠れていました。泥棒が帰った後で、床の下からはって出て来て、家の中を見ました。残っているものはなく、泥棒がみんな取ってしまいました。篳篥(ひちりき)という笛を1つだけ置物の棚に置いてありました。博雅三位さんは笛を手に取って吹き始めました。出て行った泥棒が遠くでこの笛の音を聞いていると感情が抑えきれなくなって戻ってきました。戻ってきた泥棒は「今あなたが吹いた笛の音を聞いていたら、とても上手でした。私の悪い心がきれいさっぱりなくなりました。博雅三位さん の家から盗んだ品物はみんなお返しします。」と言って、盗んだものをすべて置いて出ていきました。昔の泥棒は、このような優美な心もあったのでした。


(上)板の間
(下)篳篥(ひちりき)と神楽などで使う管楽器の1つ。
(1)さえがたく
語頭と助詞以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は、「ワ・イ・ウ・エ・オ」となる。
(2)エ
ア→×(「みな」は「みんな」のように家族を表しているわけではなく、全部という意味)
イ→×(文中Aより「前のはい出て」の様子)
ウ→×(盗人が戻ってきたのは、笛を吹いてから。だからもっと後の様子)
エ→〇(家のものを持っていってしまった様子)
文中Aを漢字に直すと、「皆盗りてけり」となります。よって、泥棒が博雅三位の家に入って、全ての物を盗んでいったという意味になる。
(3)エ
ア→×(仲間から説明を聞いていない。聞こえたのは笛の音)
イ→×(嘆いてはいない。むしろ、笛を吹くほどの余裕を持っていた)
ウ→×(笛と盗んだものを交換しようとは言っていない)
エ→〇(美しい音色を聞いて、反省したため)
博雅三位が吹いたひちりきの音を聞いた泥棒は、その音色に感じ入って、自らの行為を反省し、悪心がきれいさっぱりなくなりました。
(4)ウ
ア→×(真っ直ぐという意味ではない。)
イ→×(「優」は優しさを表しているわけではない。)
ウ→〇(泥棒は笛の音色の素晴らしさに感動して、戻ってきた。)
エ→×(他人に認められたいという意味ではない。)
古文で「優なり」とは、すぐれていて立派ということ。ここでは、ひちりきの音色を理解した泥棒の心を指す。
※ポイント
「優」は古文だと「優しい」という意味はない。
※意味や画像などはWikipediaなどのインターネットを参照しています。
以上。
2023年 群馬県 公立高校入試 過去問 後期
国語の4⃣でした。では、明日は5⃣以降になります。
よろしくお願いします!