おはようございます!
広島県で栃木県の入試問題を解く眼鏡Pです。
#群馬県の方が近かった!
では、2024年栃木県公立高校入試問題の過去問の国語を「かいせつ」していきます。

国語2⃣(論説文)

【本文概要】(問題集から抜粋)
庭園の石は、そのときに応じていろいろなものに見える。これは、「見立ての手法」というものである。庭図の石の素材は、「立てる」という人為が加えられる。石を立てることには、石に神霊が宿るようにするという意味がある。また、石を立てるときには、石たちの、そして石と作庭者との対話の関係が構築される。主石となる石が意志を持って他の石を求めるので、作庭者は、主石と他の石との関係を理解し、状況を把握して、石組を成立させる。石組は、庭園の骨格であり、いつの時代であってもどんな様式であっても、日本庭園の全てに一貫して存在する。つまり、石組は時間を超越する。その石組によって何が表現されるのか。日本庭園は、理想の風景を映しているといわれるが、特に水の引き込みと池をつくることは欠かせない。池には、涼を得るという実用的な機能がある。加えて池は、人を魅了する水そのものの美を感じさせるものである。しかし、日本庭園の池の役割の根底には、池が海を表するということがある。
1:イ
「日本庭園の骨格は石組である」が、そのうえで、その石組を通して「何が表現されるのか」について話をする。
ア→×(だから:前の事柄を理由や原因として、後の事柄が生じることを示す接続詞)
イ→〇
ウ→×(ところが:前の文の内容から予想される結果とは異なることを述べる逆接の接続詞)
エ→×(なぜなら:それまで述べた内容の理由や根拠を説明する際に用いる接続詞)
2:ア
柳田國男によれば、「立つということは神霊があらわれること」である。古来、何かを立てると、その何かが「依代(よりしろ)」となり、「神霊が宿る」と信じられてきた。
依代(よりしろ)とは?
神が寄りつくもの、または神霊が意志を伝えるために人間界に現れるときに依(よ)りつくものを指します。
人が「庭石を「立てる」こと」にも「同様の意味合い」があり、それは石に神霊が宿ることを期待する行為であった。
ア→〇
イ→×(「柱立て」についての説明)
ウ→×(そもそも書いていない)
エ→×(掘り出して「設置」するまでのこと)
3 主石が他の石を求めているという関係があり、それを作庭者が理解しているという関係。
作庭者は、石を立てるにあたり、「主石が求めているのに従って、ほかの石を立てなければ」ならない。「石が石を求めている」という石たちの対話と、作庭者と石との対話によって、石組が成立するのである。
4:ウ
石組が「庭園の骨格」となり形状や位置関係を「保ち続ける」点は、日本庭園の各時代のどんな様式においても、「一貫して共通」している。
ア→×(時代で様式は変化する。変化しないのは「石」である)
イ→×(形状は変化しない)
ウ→〇
エ→×(「季節のうつろい」についてはそもそも書かれていない)
5
(Ⅰ)
X:実用的な機能
日本庭園に川から水を引き込み、池をつくる理由の一つは、例えば高温多湿の夏の京都では少しでも涼を感じることが必要だったように、「実用的な機能」の面からである。
Y:水そのものの美
人は、「池や水流そのもの」に絶えず魅了される。庭園に池をつくる理由の二つ目は、「水そのものの美」が求められたからである。
(Ⅱ)イ
「日本庭園の池の役割」の根底にあるのは、「海を表象すること」である。「表象」は、シンボルとして表現すること。
ア→×(紹介していない)
イ→〇
ウ→×(排除していない)
エ→×(直立していない)
以上になります。
※意味や画像などはWikipediaなど、さまざまなサイト様を参照しています。
本日もご覧くださり、ありがとうございました!
2024年 栃木県 公立高校入試問題 過去問 国語でした。次回からはこの続きを「かいせつ」していきます。
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