2023年 栃木県 公立高校入試問題 国語のかいせつ2⃣

おはようございます!

最近、3時に起きれなくなってきた眼鏡Pです。
#やばい。頑張ろう!

では、2023年栃木県公立高校入試問題の過去問の国語を「かいせつ」していきます。

国語2⃣(古文)
<現代語訳>
今となっては昔のことだが、持統天皇と申し上げる女帝のご治世に、中納言大神の高市磨という人があった。もともと生まれつき正しい心の持ち主で、あらゆることに知恵を備えていた。また漢詩文を学び、さまざまな学問に精通していた。だから、天皇はこの人に政治をお任せになった。こういうわけで、高市磨は国を治め、民に慈悲の心をかけた。

あるとき、天皇は諸国の長に命じて、狩猟をするために、伊勢の国におでかけなさろうとして、「急いでその準備を行いなさい」と命令を下した。ところが、それは三月頃であった。高市が申し上げて言うことには、「今の時期は農繁期です。あの国におでかけされれば、きっと民が苦労するでしょう。ですから、おでかけされるべきではありません」と。天皇は、高市磨の言葉に従おうとはなさらず、依然として、「行幸する」と命令を下した。ところが、高市磨はなお重ねて申し上げて言うことには、「やはり、このおでかけはおやめになってください。今は農繁期の最中です。農夫の悩みが多くなるでしょう」と。これによって、ついに行幸は中止になった。そこで、民はこのうえなく喜んだ。

あるときには国中が日照りにみまわれたところ、この高市磨が自分の田の水の取り入れ口を塞いで水を入れずに、民の田に水を入れさせた。水を人に施したために、自分の田は干上がってしまった。このように自分のことは捨てておいて民に慈悲をかける心があった。こういうことにより、天神は感心し、竜神は雨を降らせた。ただし、高市磨の田だけに雨が降り、他の人の田には降らなかった。これもひとえに、誠実な心を尽くしていたために、天はこれに感心して、加護してくださったからである。それゆえ、人は正しい心を持つべきである。

【中納言大神の高市磨】(古今物語集 現代語訳 参照)



1したがいたまわず
歴史的仮名遣いの語中語尾のハ行は、現代仮名遣いでは原則として「わいうえお」となる。

2ア
「諸道」は、いろいろな学芸・芸道のこと。「明らかなり」は、ここでは、物事の道理や筋道についてよく知っている。という意味の形容動詞。

3(例)農業が忙しい時期であり、間違いなく民の負担となるから。(27字)
行幸の予定である三月頃は、ちょうど農業が忙しくなる時期であるため、農作葉と行幸の準備とで農民たちの負担が非常に大きくなると考え、高市磨はその時期の行幸に反対したのである。

4ウ
日照りで雨が降らず水田に入れる水が減り農民は困っていたため、高市暦は、自分の田には水が入らないようにし、代わりに農民たちの田に水が入るように取り計らった。そして、水が入らなくなった高市磨の田は、千上がってしまったのである。

5エ
高市磨の「我が身を乗てて民を哀れぶ」に神は感心し、高市磨の田だけに雨を降らせたのである。

以上になります。
※意味や画像などはWikipediaなど、さまざまなサイト様を参照しています。

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2023年 栃木県 公立高校入試問題 過去問 国語でした。次回からはこの続きを「かいせつ」していきます。

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